【参加者の声】子どもがいてももっと「自分」の気持ちややりたいことに正直に、よくばりになってもいいんだな、と思えるようになった

こんにちは!

認定NPO法人マドレボニータ産後セルフケアインストラクターの山本裕子です。

 

今回は6月コースに産後ケアバトン制度を使って参加してくださったHちゃんのご感想メールをご紹介します。

 

2018年4月の私たちのイベントに、お子さんがNICUに入院している間にご夫婦で参加してくださっていたHちゃん。

1年以上もの時間を経て、お子さんと一緒に教室に参加してくださいました。

(通常、マドレボニータの産後ケア教室では、一緒に参加できるお子さんは生後210日までとなっておりますが、早産などの場合、修正月齢で参加ができる場合もあります。ぜひまずはご相談ください)

 

Hちゃんのメッセージに、私たちマドレボニータの産後ケア教室の存在意義が全て詰まってる!!といっても過言じゃないと思いました。

ぜひお読みください。


ひろりん先生、1ヶ月間ありがとうございました。

 

受講前と受講後で、私の生活はガラッと変わりました。

今では平日にお出かけしたり、休日には山を歩いたりと、堂々と娘を連れて外に出ています。

一年前にマドレボニータを知って、娘が元気に退院してきたら絶対参加したいと思っていました。

その後入院は長引き、元気に退院してくるとばかり思っていた娘は医療機器をいろいろ持って帰ることになりました。

 

機械と娘をつなぐチューブが短くて、私の行動範囲は娘のベットから半径1メートルになり、背中をまるめて座って過ごす一日になりました。

退院後から私も体調をよく崩すようになりましたが、娘と一緒にいられることが何より幸せで、この生活について特に苦しいとも辛いとも思いませんでした。

 

この春から昼間は呼吸器を使わず、酸素を吸うだけになりました。

酸素ボンベがあればどこへでも行けます。

マドレボニータのレッスンにだって連れて行けます。

でも、なかなか申し込みボタンが押せませんでした。

 

このころの私は娘をベビーカーに乗せて人とすれ違う時、いつも幌を下げてチューブのついた娘の顔を隠していました。

娘は悪いことなんか何一つしていないし、すれ違う人たちだってきっと私たち親子のことなんて気にも留めていないのに、どうしても人目が気になってしまっていました。病気の子だな、とジロジロと二度見される視線から娘を隠したくなってしまうんです。

ものすごく小さく生まれても元気に育ってくれている娘のことが大好きなのに、堂々とできない自分に自己嫌悪していました。

 

だから、娘と2人でたくさんの初対面の人がいる場所に行く決心がなかなかつかなくて、申し込みしようかどうかしばらく迷いました。

 

疾患のある子だから申し込んでも断られるかもしれない。

他の赤ちゃんと違って発達も遅いし、チューブもついているから驚かれてしまうかもしれない。

腫れ物に触るみたいに距離を置かれてしまうかもしれない。

周りからどういう目で見られるのか…それが心配で、怖かったです。

 

でも勇気を出して申し込んでレッスンに参加してみると、ひろりん先生をはじめ一緒に参加したみなさんが私たち親子にあたたかく接してくださってホッとしました。

運動したのも久しぶりでスッキリした気持ちになれたし、レッスンでもランチでも、いろいろな話ができたことがとっても嬉しかったです。

 

なかなか言わないようなことも、話したら受け止めてもらえるあったかい雰囲気を作ってくださったひろりん先生や、おもしろくてすてきな教室メンバーに感謝です。

 

「自分」は何をしたいのか、何が好きだったのか分かっていたつもりでしたが、声に出すことで気づくこともあるんですね。

娘が生まれてからは「子ども」のことばかりでしたが、子どもがいてももっと「自分」の気持ちややりたいことに正直に、よくばりになってもいいんだな、と思えるようになりました。

 

 

私はこれまで病気の子だからということを気にしすぎていたのかもしれません。

こんな病気の子を連れまわして…とひんしゅくを買うかもしれないけれど、家の中に閉じこもっているよりもきっと母子ともにいいんじゃないかと思っています。

感染などのリスクは伴うけれど、外の世界で受ける刺激は娘の発達にもきっといい影響を与えてくれるはずです。

これからは、病気があるから〇〇できない、ではなくて、病気があるけれどこんなこともできるぞ!を、たくさんみつけていきたいです。

 

今ではもう家の中でぼーっとしているのがなんだかもったいなくて、動きたくて外へ出たくてしかたがなくなっています。

1ヶ月前はずっと家の中にいることが当たり前だったのに、改めて考えるとすごい違いです。

 

今回マドレボニータの教室に参加できて本当に良かったです。

私のわがままをきいて、該当の月齢を過ぎている娘の参加も受け入れてくださったことにもとても感謝しています。

6月の1ヶ月間、レッスンを楽しみにしていたらあっという間に過ぎていきました。

ひろりん先生、ありがとうございました!


Hちゃん、心強いメッセージをありがとうございました。

 

実は今回、私は在宅ケアが必要なお子さんをお迎えするのは、初めてだったので、レッスンが始まる前からとても緊張をしていました。

お申し込みの時点から、何度かメールのやり取りをし、レッスン初日も少し早く来ていただき、不安な点を一つ一つ確認し、どうしたら一番快適に過ごしていただけるかを一緒に考えていきました。

 

正直、こんなことを聞いたら失礼かな・・・嫌な気持ちにさせてしまうかな・・・

そんな不安や怖さを抱えていたことも正直ありました。

 

だけど、どんな質問にも堂々と真っ直ぐこたえてくださるHちゃんと接していくうちに、

そんな不安を持つことすら不要だったんだな、と思いました。

わからないことは「わからないから教えて」とシンプルに聞いて、そのままを受け取っていけばいいんだと。

 

Hちゃんは「話したら受け止めてもらえるあったかい雰囲気を作ってくださった」と書いてくださっていますが、それはHちゃんはもちろん、この教室に参加してくださったみなさん一人ひとりが、お互いの見える景色を最初から見せ合うことができたからなのかなと。

自己開示できる関係性を作っていこうとしたメンバー全員の努力の賜物なのだと思います。

 

障がいがあるとか、ないとか。

日本人だからとか、外国人だからとか。

パートナーがいるとか、いないとか。

持病があるとか、ないとか。

 

人それぞれ事情があります。

でも、そういった事情を、勝手に想像して、腫れ物に触るように扱うのではなく、もっともっとシンプルにそのままを共有しあえる関係性を作っていけたら、私たちはもっともっと生きやすくなるんじゃないかと。

後ろめたく思ったり、誰かに遠慮したり、疎遠にしたりせず、それぞれの立ち位置で、もっともっと自分の人生を生き抜くことができるんじゃないかって。

 

今回Hちゃんが勇気を持ってお申し込みくださったことで、私も変な色眼鏡でこの世界を見ていないだろうか?と考えさせられ、とても大切なことを学ばせていただきました。

 

レッスン中盤「実は山登りが好きで」とカミングアウトしてくれて、次のレッスンの時には「あれから山登りしてきちゃいました!!」とみんなを驚かせてくださったHちゃん。なんでも、主治医の先生にも相談して、酸素濃度を計測する機械も持って、ご自身が大好きだった山登りを再開したというニュースに、みんなが喜んだのでした!!!!

 

これからもどんどんお子さんと一緒に、Hちゃんの人生を謳歌してくださいね!!!!

本当にありがとうございました!

 

<<受付中の産後ケア教室・各種講座>>

産後ケア教室@岐阜(火)

  7月コース 休講です

  8月コース(8/6〜)受付中 

  9月コース 休講です

  10月コース(10/1〜)8/5より受付開始

 

産後ケア教室@岩砂マタニティ(月)

  7-8月コース(7/22〜)受付中 

  10月コース(9/30〜)8/5より受付開始

 

産後ケア教室@名古屋駅前(金)

  7月コース(7/5〜)受付中

  8月コース 休講です

  9月コース(9/6〜)受付中

 

産後ケア教室@桑名(水)

  9月コース(9/4〜)残席4 

  11月コース(11/20〜)→9/5より受付開始(2019年ラスト)