上の子へのケアはどうする?〜産前産後の母親サロン@山県〜

こんにちは!

認定NPO法人マドレボニータ産後セルフケアインストラクターの山本裕子です。

今年度も引き続き、山県市の高富児童館での講座をいくつか担当させていただくことになり、

今日は今年度初の講座ということで『産前産後の母親サロン』を担当しました。

 

参加者は、産後間もなく1年を迎える方と、第2子妊娠中の方のお二人と、ちょっとさみしくはありましたが、妊娠中の方が自己紹介で「上の子の託児環境をどうしようか迷ってて」と話してくださったことで、「いいネタ持ってきてくださいました!!」と一気に盛り上がった私と、高富児童館館長の丹羽さん(笑)

 

もう丹羽さんも毎回このサロンに立ち会ってくださっているので、このサロンの醍醐味を十分知ってくださっています。

なんなら参加者の皆さんの話を聞きながら、一番泣いて(笑)、その後の参加者の皆さんの変化に感動しているかも。

なので、できるだけ多くの方にこのサロンの面白さと大切さを伝えたい!!と、山県市に産後ケアを定着させたい!!と奔走してくれているのですー。

 

冒頭、美しく、そして健康のためにも大切な姿勢をレクチャーをするのですが、ワークの間も、その姿勢を一生懸命キープしてくださっていた皆さん。これ、見た目以上にきつくて、筋トレしてるのと同じくらいの負荷がかかっています!

 

 

そして、サロンも中盤は、産前産後のQ&Aとして、産後のリアルな知識を、ご参加者のお二人の経験もシェアしていただきながら、一緒に学んでいきました。

 

中でも、冒頭にも書いたように、今回のテーマは「上の子のいる中での産褥期の過ごし方」について。

 

・どんどんお腹が大きくなってきて、赤ちゃんが生まれることを理解しつつも、少しずつ赤ちゃん返りが始まってるみたいで、

 パパとのお風呂を嫌がることが増えてきた。これって産後も続くのかな?どう気持ちのケアをしてあげたらいいのだろう?

・帰省せずに自宅で過ごそうか?それとも実家に帰省しようか?

・帰省しない場合、母だけのサポートだけでは大変じゃないか?他のサポートも必要??

・上の子の有り余る体力をどう発散させてあげるか?一時保育を使うのか?どのタイミングで使うのか?

・夫の休暇はどれくらい取れるのだろう?そのタイミングはいつがいい??

 

ざっとあげただけでも、これらのことが出てきました。

 

 

それまで一身に受けてきた周りの大人からの愛情が、一気に赤ちゃんに行ってしまう。

そりゃ、上の子にとったら、妹や弟が嬉しい反面、すごく寂しいことだと思うんです。

 

そしてそれは、年齢が小さくても、大きくても変わらないのではないかと。

むしろ、大きくなればなるほど、その寂しさを隠そうとしたり、我慢したりしようとするので、より細やかなケアが必要ではないかなと思うんです。

 

うちも下の息子が生まれた時は、娘は小学校2年生になっていました。8歳です。

でも、こうした上の子のケアが大事だということを先輩や『産褥記』などのマドレブックスから学んでいたので、産褥期の準備で一番気をつけたのが、上の子の気持ちをしっかり受け止めてくれる人を常に用意しておくことでした。

 

小学校から帰ってきて、宿題を見てくれる人。

夕方や休日に、思いきり遊んでくれる人。

 

ありがたいことに、家族はもちろん、私の友人や産後ケア教室OGさんたちが、めいっぱい彼女の気持ちを受け止めてくれました。

 

でも、2ヶ月ほど経った時だったかな。

学校から帰ってきて、玄関先で泣き崩れる娘がいたのです。

 

ゆっくり聞いてあげると、私が出産したくらいから、上級生にちょっといじめられていたと。

でも、ママは大変だから心配させちゃいけないとずっと我慢してたと。

思えば、ちょっと夜泣きのような行動も出ていたのもこの頃でした。 

 

あの時の私は、娘に対して、我慢させてしまった申し訳ない気持ちでいっぱいになったことを今でも思い出します。

でもあの時、ちゃんと吐き出してくれた娘に感謝もしています。

 

その後、産後4ヶ月くらいから、息子を一時保育に預けるようになりました。

この時期くらいから、月に一度の土曜日を「ママを独占していい日」として、娘がしたいことを一緒に楽しむ日にしました。

そうこうするうちに、娘が少しずつ落ち着いていくのがわかりました。

 

8歳になったって、下の子が生まれることでこんなにも気持ちや行動が変化するということを、彼女は身をもって教えてくれました。

でもそれは、彼女がちゃんと言葉で伝えてくれたからです。

自分たちでは十分に見守っているつもりでも、見えないことがたくさんありました。

 

でも、それが1歳2歳・・・いやもう少し大きくなっても、まだ自由に自分の感情を言葉にできない小さな子なら

きっといろんな行動で、その言葉にならない感情を表現してくれるでしょう。

 

それをどう受け止めていくか?どうケアしていくか?

それは一人で抱え込むにはハードすぎるし、産褥期の体であればなおさらです。

 

だから、夫婦だけでなく、周りの人たちと相談して、どうやって過ごしていくか?を丁寧に考えていってほしいです。

もしかしたら、いや・・・きっと(笑)思い通りにならない産後になるかもだけど、その備えが家族力を上げる一助になると思うので。

 

最後に「上の子のケアについて考えるいい本があるのよ!!」と丹羽さんが1冊の本を読んでくださいました。

ちょっとだけ (こどものとも絵本)  瀧村 有子  (著), 鈴木 永子 (イラスト)
ちょっとだけ (こどものとも絵本)  瀧村 有子 (著), 鈴木 永子 (イラスト)

この本は私もちょうど娘がお姉ちゃんになる前に買って、娘が大好きだった1冊でした。

 

(amazonの内容紹介より)

弟が生まれて、なっちゃんはお姉さんになりました。お母さんは赤ちゃんのお世話で忙しいので、いつもなっちゃんの要求に応えてあげるという訳にはいかなくなりました。そこで、なっちゃんはいろんなことを自分ひとりでやってみます。お姉さんになったからと頑張るなっちゃんですが、眠くなった時だけは、どうしてもお母さんに甘えたくなります。お姉さんになったことで感じる切なさ、そしてそれを乗り越えることで成長していく子どもの姿を母親の深い愛情とともに描いています。

大人だけの絵本の読み聞かせも、いいものですね。

みんなで目をうるうるしながら、あったかい時間を過ごすことができました。

まだ読んだことがない方も是非一度、お読みくださいね!とっても素敵な一冊です。

ご参加くださり、ありがとうございました!!

 

最後のアンケートには

「上の子を預けるのを迷っていましたが、決心がつきました!」と書いてくださったYさん。

無事の出産と穏やかな産後を迎えられますように。応援しています!!

 

 

次回、山県市での母親サロンは6月24日(月)10:00-11:45です。

妊婦さんも、産後の皆さんも、ぜひお待ちしております。

 

詳細はこちらのページからご確認ください。


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