「産後でも元気な私にあえる!」
認定NPO法人マドレボニータ 産後セルフケアインストラクターの山本裕子です。
引き続き、遡ってブログを更新します=333
この日は、産後ケア教室OGでもあり、マドレボニータ東海TOMOSのメンバーでもあるゆきまりを中心とした仲間とともに『産後の暮らしをデザインしてみよう〜産褥ヘルプ勉強会』を開催しました。
この勉強会の開催に至った背景は、この春、第3子を出産予定のゆきまりに、産褥期の過ごし方を相談されたことがきっかけでした。
上の子が二人いる状況での出産。今回初めて里帰りをせずに、産後を自宅で過ごす上で、何をどう準備していったらいいんだろう?という相談を受けて、いろいろと一緒に考えているうちに、これを二人だけの学びにするのはもったいないよね!だったら、みんなで一緒に考えてみようよ!と。
そしてFacebookでイベントページを立ち上げると、たくさんの方が興味を持ってくださって、あっという間に満員御礼となった今回のイベントなのでした。
集まってくださった方の中には、出産を間近に控えている人、最近出産された人、産褥ヘルプ(※1)する側を経験した人、近くにもうすぐ出産する友人がいる人、産後に関わる仕事をされている人とバラエティ豊かな面々が。
※「産褥ヘルプ」とは、ケーキやベビー服ではなく、おかずを持って話し相手になったり、赤ちゃんや子どものお世話をしたりする出産のお祝いの形で、マドレボニータが提唱する、古くて新しい産後のお節介文化のこと。私も第2子の産後に、たくさんのOGさんや友人に来てもらって、とても幸せな1ヶ月を過ごしました。
最初に私から、産後のリアルな心身の状態と産後の養生が必要だということを説明し、そのためには、産前からの準備が必要だから、みんなで考えてみようという流れで進めていきました。
ゆきまりのパターンをモデルケースに、みんなでどんなヘルプが必要かを付箋に書き出して、貼ってみると、こんなにも出てきた!!
さすがだな!と思ったのは、やはりサポートする側も、サポートされる側も経験している人が多かったこともあり、ヘルプの内容がとても具体的だったこと。
「入学直後はプリントの山だから、それを誰が見て、書類を記入するか問題」が、この段階で出てくるのは、その大変さを経験したからこそ出てくる視点だよなー。
だけど、この視点がなければ、それも母の仕事だと思い込んで、産後も目をシパシパさせながら見ちゃうよね。
その後も「サポートに来てくれるお母さんの息抜きって考えてる?疲れちゃうよね」とか「週末は上の子たち、どうやって過ごすの?思いきり遊ばせる環境はありそう?」と質問が続いたり、そして「これを言ったら、ヒロさんが起こると思うけれど・・・」と前置きをした上で『しんどかったけれど、あれはやらなきゃよかった事件』のカミングアウトの嵐(笑)で盛り上がる皆さん。
いやいや、怒らんから!!(笑)
こうして産後のリアルを学んでいくと、どうしても「これはやっちゃいけない。あれもやっちゃいけない」となってしまうのもあると思います。
だけど、大事なのは、どの選択をするにもメリットとリスクがあるわけで、それをちゃんと理解した上で選ぶことが大事なのかなと。
産褥期に子どもの行事があるとして、そこに行くかどうかも、自分たちで決めていいと思うんです。
もちろん、しっかり養生に専念するために、母親以外でも可能であれば、誰か代わりにいくことをお勧めします。
だけど、どうしても行きたい・行かなくちゃいけないという状況であれば、短時間だけささっと行って、帰ってきたらより丁寧に休む時間をとるとか、体が冷えないように(春の体育館はまだまだ寒いしね)しっかりかラダを冷やさないような格好をしていくとか、学校までの道中は友達に送迎してもらうとか。
体への負担が大きいというリスクをしっかり理解して、そのリスクをも背負って、その時の選択をすることが大事なのかな、と。そして、そのことはしっかり家族にも共有しているといいのかな、と。
家族によって、家族構成も、その時の家族を取り巻く状況も違います。
だから、これが絶対の過ごし方!なんてものはなくて。
その時その時の状況や、それぞれの思いやコンディションをちゃんと家族みんなで共有しながら、産後の心身を休める環境を、そして家族みんなが少しでも穏やかに過ごせる環境をどれだけ作り出せるかが、とても大事なんだと思います。
とはいえ、こういうことって一人で考えていても、なかなかクリアになっていかないので、やっぱり誰かと一緒に考える機会ってとても貴重だなと、今回やってみて痛感しました。
なので、今後もこうした機会をどんどん作っていきますので!ぜひ引き続き、チェックしていてくださいね。一緒に考えてみましょう!
記念すべき、一回目の勉強会をご一緒してくださった皆さん、ありがとうございました!また知恵をお貸しくださいね^^
産褥期の過ごし方は、本やアプリでも知っていただけます。ぜひこちらもチェックしてみてくださいね!
KADOKAWAから出版されている『産褥記』は、全国書店でも、amazonや楽天ブックスでもお買い求めできます。
マドレボニータのオンラインストア「マドレストア」でも、産褥期シリーズが買えますよ!
マドレボニータの出産・産後の準備アプリ
「ファミリースタート」もぜひご活用ください!